最後の小泉国会は延長もなく、静かに終了した。
重要法案成立のために延長を求める声もあったが、
先の総選挙での大勝は「郵政民営化」に対する支持
であり、その多数を背景に対立法案をゴリ押ししな
かったのは賢明であったと思う。
そしてこれからポスト小泉に向けての闘いが本格
化するわけだが、21世紀臨調が今年3月に提言し
たように、次の自民党総裁選挙では、ぜひ各候補者
は「党首マニフェスト」を作成して、政策を争って
欲しいと思う。
小泉自民党は先の総選挙で「郵政民営化是か非か」
という問いかけをして勝利した。国民は小泉首相を
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選択したわけである。よって本来なら、国民がOK
を出した郵政民営化法案が成立し、しかもその主役
であった小泉首相が退陣するのだから、改めて総選
挙を行うのが本筋だと思う。しかしそうならないの
であれば、たとえ自民党党員内での選択とはいえ、
それ以外の国民の目にも分かるように、政策を主体
として総裁を選択して欲しい。今回の自民党総裁選
は次の日本の首相を決定する選挙なのである。
また、幅の広い自民党では次の総裁にだれが就任
するかによって大きく政策が異なる可能性がある。
党内の造反によって解散をするといった愚を繰り返
さないためにも党首マニフェストは必要であろう。
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